特色

特色1.複雑化した現代社会に対応する充実のカリキュラム

会計4分野のバランスよい履修

会計専門職は,今後,監査業務だけでなく多様な業務に就くことが求められます。そのため,財務会計,管理会計,監査,税務会計の会計4分野に関する基礎的な知識を満遍なく具えることが必要になります。HAccSでは,これら4分野をバランスよく履修できるようにカリキュラムを編成しています。

「会計職業倫理」の必修化

会計専門職が社会的要請に応えるための付加的能力を高める方策としては,先端的な会計知識をはじめとする専門能力を高めることが重要です。しかし,さらに重要なことがあります。それは,社会に貢献するための倫理観・社会的責任感を具えることです。HAccSでは,会計専門職として必須の資質である倫理観・社会的責任感を涵養します。

基幹総合大学の一員としての強みを活かした幅広い履修

複雑化した現代社会で生じる課題に対応するために,会計専門職には多様な分野に関する幅広い知識が求められるようになってきています。HAccSでは,基幹総合大学の一員としての強みを最大限に活かし,本学院の他専攻(現代経済経営専攻)を始めとして,他学院・研究科を含めた幅広い履修を可能としています。

特色2.1学年定員20名の徹底した少人数教育

修士論文の非修了要件化

HAccSでは,修士論文を修了要件として課しません。学生と教員との対話を重視した双方向性の講義履修を従来型の大学院に比して重く課すことで,実務能力と問題解決能力を持つ会計専門職の養成を目指すためです。

社会的ニーズに対応した実践的教育

日本公認会計士協会は,唯一の会計専門職団体であり,各種規範等を設定する立場にあります。HAccSでは,日本公認会計士協会や日本公認会計士協会北海道会と定期的な意見交換の場を設けて,最新の情報に基づいた教育を実践します。

密度の濃い双方向教育

会計専門職としての高度な専門的能力を短期間に身につけるためには,担当教員と履修学生との双方向コミュニケーションを図る必要があります。HAccSでは,今後の会計専門職に必要とされる交渉力・ディスカッション能力を涵養するために,次のような講義展開の方法を採用しています。

  • 基礎科目では,知識を効率的に教授するために講義形式を採用します。講義形式といっても,教員から学生への一方的な講義ではなく,学生への問いかけや,学生からの質問を重視する対話型講義を意味しています。
  • 応用科目は,基礎科目で習得した会計専門職としての基礎的知識の深化・発展を目的とします。そのために,教員と学生との対話だけではなく,学生同士の活発な議論を喚起する講義形式を採用します。レポートや答案の添削によって,講義の際の議論が知識習得に直結するように工夫を凝らしています。
  • 実践科目では,会計専門職として実社会で活動するために必要な交渉力やコミュニケーション能力の習得を図ります。実際の社会における生きた素材を教材として,実験(シミュレーション)やロールプレイングなどを行います。これによって「唯一の正解のない問題」に対する多様な解決策を導き出す能力を涵養します 。

特色3.きめ細やかな修学サポート

担任制・オフィスアワー・相談窓口

学生5名程度に1人の担任を配置して,学生の学習環境の充実を図ります。講義内容に関する学生からの質問等を受け付けるためにオフィスアワーが全専任教員に設定されています。

学生生活に関する様々な相談窓口として,学生委員を配置します。「学生投書箱」と専用の電子メールアドレスで学生の相談や要望を受け付けます。

成績優秀者に対する入学料・授業料免除制度

北海道大学における特別に優秀な人材の受入れと育成の観点から,通常の免除制度に加え,専門職大学院合格者のうち入学試験において特に成績優秀な者に対し,入学料及び入学年次1年分の授業料が免除される制度があります。HAccSでは,特別入試・一般入試の合格者の中から選考されます。なお,予め申請する必要はありません。

奨学金制度など

大学院生が研究に集中できるように,経済的な面で援助する様々な支援制度が存在します。たとえば,日本学生支援機構奨学金(無利子で月額50,000円もしくは88,000円の「第一種奨学金」,有利子で月額5万円~15万円を選択できる「第二種奨学金」)については,希望者の多くが貸与を受けています。

さらに,大学院生に対する支援策としてティーチング・アシスタント(TA)制度があり,学部の授業を担当する教員の補助として教育の経験をつみ,一定の報酬を受けます。

特色4.最先端の実務とのリンケージ

HAccSでは,会計専門職に対する多様な社会的要請に応えるべく,ビジネスの先端で活躍する会計専門職,北海道をはじめとする地域社会に貢献する会計専門職という2つの方向性を重視しています。
最新の知識と高い倫理観を備えた会計専門職の養成を実現するため,日本公認会計士協会北海道会や外部の実務家・研究者と密接に連携し,各種のブログラムを実施しています。

多くのプログラムは,一般にも公開していますので,在学生だけでなくアカウンティングスクールヘの進学を考えている方の参加も可能となっています。

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